ぎっくり首で首に突然激痛が! 原因と症状その対処法とは

「ふとした拍子に突然首が動かなくなってしまった」
「突如、首に激痛が走って固まった」
そのような症状でお困りではありませんか?
それは、ぎっくり首かもしれません。
ぎっくり腰はよく聞きますが、じつは首にも同じような症状がおこるのです。
ぎっくり首をおこすのは、日常生活の中に原因が隠れているかもしれません。よく首を痛めるという方は、ふだんの生活を見直すだけで改善できるかもしれないのです。
こちらの記事では、ぎっくり首の原因と対処法について紹介します。
Contents
ぎっくり首? 首に突然激痛が

ぎっくり首とは、正式名称を「急性頚椎捻挫症」といいます。
つまり急激に頸椎を捻挫した状態のことを指すのです。
ぎっくり首は、ぎっくり腰と同じように、ふとしたきっかけで首に突然激痛が走る症状。
ぎっくり腰もつらいものですが、ぎっくり首もかなり不自由な生活を強いられます。
なにしろ首を動かすと激痛が走るので、首を動かせません。
また首をかばうがあまり、肩や頭など首以外のところにも痛みが出てくることもよくあります。
ぎっくり首の原因|寝違えとの違い

ぎっくり首になる原因を紹介しましょう。
ちなみにぎっくり首と似たような症状に、首の寝違えがあります。
ぎっくり首と寝違えとの違いは、以下のとおりです。
- ぎっくり首:突然首に強い痛みが走り、動かすほどに痛くなる
- 寝違え:寝ている間に筋肉がかたまり、朝起きた際に痛くなる
激しい衝撃が加わってぎっくり首に!
ぎっくり首の原因として最初にあげられるのが、激しい衝撃です。
何かの拍子に転んだり、不意に人と衝突したりしたことが原因で、ぎっくり首になる場合があります。
筋トレ中に寝違えたような痛みでぎっくり首に
筋トレをしていたら突然寝違えたような痛みに襲われた、そんな例もあるのです。
原因としては、筋トレ中に首の筋肉が捻挫を起こしたことが考えられます。
それまでかたまっていた筋肉が、筋トレの際のちょっとした衝撃により炎症をおこすのです。
ふだんあまり運動しない人が、急に激しい筋トレなどをするとぎっくり首になりやすいことも。
運動をする習慣がない人は、首や肩がかたまり血行も悪くなっているからです。
急激に強度の高い運動は避けて、徐々に運動の強度を高めるようにしましょう。
首筋にピキッと激痛が走る原因
ぎっくり首になる原因としては、ふだんから肩こりがひどい場合におこりやすいです。
首と肩はつながった状態のため、こり固まった肩の筋肉によって首にも負担がかかります。
そのため急に首を動かしたりすると、首筋にピキッと激痛が走りぎっくり首になってしまうのです。
ストレートネックが原因となる場合も
ぎっくり首は、ストレートネックが原因となることもあります。
パソコンやスマートフォンの作業が多い人は、前傾姿勢が続きストレートネックになりがちです。
ストレートネックは、首に負担がかかりやすくいつでも首が疲れている状態に。
そんな首が疲れているところへ、何かの拍子が加わるとぎっくり首になってしまうのです。
その原因には以下のようなものがあげられます。
- 姿勢が悪い
- 寝不足
- 冷え
ぎっくり首の症状

ぎっくり首の症状は、首が捻挫を起こしている状態です。
症状としては、以下のようなものが見られます。
- 首が急に痛くなる
- 首が痛くて起き上がれない
- ぎっくり首で飲み込めない
ここからは、ぎっくり首の対処法を紹介していきます。
ぎっくり首の対処法|即効性の高い治し方
ぎっくり首になった場合の対処法は、とにかく安静が第一です。
そして応急処置としては、首を冷やしてあげましょう。
首をなるべく動かさず安静に
ぎっくり首になり首が動かないときには、首を動かしてみたくなるものですが、無理に首を動かすことは厳禁です。
炎症をひどくしてしまいます。
なるべく首を動かさないように注意して過ごしてください。
たいていは、1~2日もすると痛みはひいてきます。
首を冷やしてあげる
痛みがひどいときには、首を冷やしてあげます。
身近にある冷凍庫の保冷剤を活用するといいでしょう。
保冷剤を直接患部にあてるのではなく、タオルなどで包んで首にあててあげます。
鎮痛作用のある冷湿布を貼るのも効果的です。
温めるのはよくありませんので、温湿布は避けてください。
痛み止め薬を上手に利用する
安静にしながら冷やして様子を見ても、依然として痛みがひどい場合には、痛み止め薬を利用するのもいいでしょう。
市販の鎮痛薬が手もとにあれば、それを飲んで様子を見ます。
服用の際には、必ず用法用量を守ってください。
ぎっくり首の起き上がり方
ぎっくり首になった場合の起き上がり方は、なるべく手で体を支えながらゆっくりと起き上がります。
いつものように寝ている状態から急激に起き上がろうとすると、首に負荷がかかってしまうのです。
しっかりと腕の力を利用しましょう。
ぎっくり首でやってはいけないこと

ぎっくり首になったら、まずは安静に過ごします。
現状よりも炎症を悪化させないように、気をつけたいものです。
激しいスポーツ
首の痛みが強い時には、激しいスポーツは避けてください。
ぎっくり首になった場合には、体を温めると炎症が悪化する可能性もあります。
激しいスポーツをすると体が温まりますので、ぎっくり首の痛みがさらにひどくなってしまいます。
首が痛い間の激しいスポーツは避けましょう。
首のマッサージやストレッチ
ぎっくり首が痛いときには、首のマッサージやストレッチは避けます。
素人判断でマッサージなどをしてしまうと、さらに症状を悪化させてしまうことにもなりかねません。
どうしてもマッサージをしたい場合には、専門家にお願いするといいでしょう。
熱いお湯に入浴
お風呂に浸かると痛みがやわらぎそうな気もしてしまいますが、ぎっくり首で痛みがひどいときには入浴を控えたほうがいいです。
入浴することによって体が温まり、さらに炎症がひどくなる可能性も。
最初のうちは患部を冷やしてあげて、痛みがある程度ひいたら、熱すぎないお風呂に入りましょう。
ぎっくり首が治るまでの期間はどれくらい?

安静にして首をいたわっていれば、ぎっくり首は2~3日もすれば治ります。
長くても1週間程度でよくなってくるでしょう。
ぎっくり首で受診するなら整形外科へ
前述の対処法を試みて数日間様子をみても、どんどん痛みが悪化する場合には、一度医療機関を受診しましょう。
ぎっくり首だと思っていたら、他の病気だったという可能性もあるからです。
念のため検査を受けると安心でしょう。
ぎっくり首の場合には、レントゲンやCTなどの画像に写らないことがほとんどです。
ぎっくり首を予防するなら肩甲骨にも着目を
ぎっくり首をおこす原因は、首だけにあるとは限りません。
こり固まった肩周りなども大きく関係している場合も。
いつでも肩甲骨を回してあげるなどしておくと、ぎっくり首の予防にもなります。