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背中につるような痛みが!病気の可能性は?原因はストレス?

 2020/10/21 体の部位 背中
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めいほく接骨院監修のWebサイト『カラダの悩みSOS』は、自分で学べる「カラダの不調」を解決します。寝違えた首・ぎっくり首・首の後が痛いなど現在のスマートネックの首の悩みや首の痛みを原因別に紹介し、カラダの不調を自分で学べるサイトです。

「背中がつる!」

このように感じる症状に悩まされている方は少なくないのではないでしょうか。

「つる」と言うと、太ももやふくらはぎなどをイメージする方が多いかもしれませんが、背中がつることも珍しいことではありません。

太ももやふくらはぎがつることを「こむら返り」などと呼ばれることがありますが、筋肉の疲労、血流の不足、代謝異常などが直接的な原因と考えられています。

同じように「背中がつる」「背中がつったように痛い」という症状には、これらが原因となっていることも多いのですが、ストレスや別の疾患などである場合もありますので注意が必要です。

背中につるような痛みが!

突然、背中がつるような感覚がはじまり、強い痛みを感じることがあります。

冒頭にお伝えしたような太ももやふくらはぎが「つる」といった症状は、同じように背中にも現れることがあります。

また右足だけや左足だけに生じるように、背中においても右側だけや左側だけが痛いということもあります。

そもそも「つる」という症状は、完全に解明されているものではないのですが、筋肉の疲労をはじめとして、血流の不足、神経障害、ナトリウムやカリウムなどの電解質の不足などが原因であると考えられています。

背中がつる場合においても、主な原因としては筋肉疲労をはじめとする、血行不良や神経障害であると考えられます。

ただ背中の筋肉が疲労を起こすということに疑問を感じる方も多いでしょうし、血行不良や神経障害などについても、どのような対策を講じればいいのか分からないのではないでしょうか。

しかし現代社会において、デスクワークに就いている方など、同じ姿勢で過ごす機会が増え、姿勢不良によってもこのような症状を引き起こす原因になると考えられています。

また社会生活でのストレスがそのまま背中の血流の低下に繋がり、背中がつってしまって、痛みが生じるということも多いのです。

背中がつるように痛いです!病気の可能性は?原因はストレス?

「背中がつる」という症状について詳しくお伝えしていきましょう。

太ももやふくらはぎなどがつる場合、足の指を反らすなど対処することによって改善できますから、その症状についてそれほど深く考えることがないように感じます。

しかし背中においては、心臓や肺、胃などの器官に近いこともあり、何かしら重大な病気が隠れているのではないかと心配になる方も多いのではないでしょうか。

また、たびたび症状を繰り返してしまうという方であれば、ストレスなど別の要因があるのではないかと考えることも多いのではないでしょうか。

背中がつるように痛いです!原因はストレスですか?

背中がつるように痛みが生じる原因として、ストレスによるものが少なくありません。

ストレスは私たちに緊張感を与えてくれ、集中力を高めるために大事なものではありますが、過度になると自律神経の働きを損ねてしまうことがあります。

自律神経とは、緊張感を高めたり、リラックスしてくつろいだりといった、オンとオフを切り替えることができるスイッチのような役割をしているものです。

自律神経には交感神経と副交感神経があり、仕事など緊張感が必要なシーンにおいては交感神経が優位となり、自宅でリラックスして入浴しているようなシーンでは副交感神経が優位となります。

しかしストレスが積み重なると、このスイッチの切り替えがうまくいかなくなり、リラックスが必要な場面でも、緊張感が続いてしまい交感神経が優位となってしまうのです。

このような状態になると、全身の血流が低下することになり、背中がつってしまったり、手足の冷えを感じたり、動悸や息切れによって呼吸が苦しくなってしまうこともあります。

またストレスは、精神面だけではなく、身体面においても生じることがあります。

激しい運動をしたり、運動を続けることによって筋肉が疲労を起こし、身体にストレスがかかってしまいます。

またデスクワークなどで姿勢が悪かったり、運動不足が慢性化することによって血流が低下することによってもストレスとなることもあるのです。

これらストレスはすべて背中がつる原因となるものですから注意が必要です。

背伸びをすると背中がつるのはなぜ?

背伸びをすると、背中や腰がつるという方は少なくありません。この背伸びをすると背中がつったり、痛みが生じるのには、さまざまな原因が考えられます。

特に運動不足の方やデスクワークなどで同じ姿勢のまま過ごすことが多い場合には、軽い肉離れを起こしている可能性があります。

この症状のことを「ぎっくり背中」などと呼ぶこともありますが、背中の筋肉に疲労を起こしていて血流不足となり、その状態のまま動かしてしまうことによって炎症を起こしてしまうのです。

つまり「寝違え」に近い症状であると言えます。寝違えは主に首に生じるものですが、背中に生じることも珍しくありません。

首に生じる寝違えも軽い肉離れであると考えられています。特定の部位に対して負担をかけすぎていると、その部位が緊張状態となってしまいます。

それが姿勢不良のように慢性的に負担をかけすぎている場合には、常に症状を引き起こしてしまうリスクを持っていることになるのです。

右側のみ…左側のみ…部分的に痛い時はどうすればいい?

背中の右側、もしくは左側だけに症状が現れている場合には、冒頭からお伝えしているような筋肉の負担などだけではなく、病気が隠れている場合もありますので注意が必要です。

背中の右側に痛みを感じる場合であれば、まずどのように痛みを感じるのか確認することが大事です。

動かしたときに骨や筋肉などに痛みが生じるのか、あるいは安静にしていても痛みを感じるのか、その違いを明確にします。

骨や筋肉などに痛みが生じる場合には、冒頭からお伝えしているような血流の低下によるものなどが考えられ、安静でも痛みが生じるのであれば病気を疑います。

さらに安静時の痛みが、倦怠感を感じるような痛みなのか、ちくちく刺し込んでいくような痛みなのか、あるいは発熱などを伴う痛みなのか確認します。

背中の右側が痛む場合に考えられる病気は、肝炎や十二指腸潰瘍、腎結石などになります。背中の倦怠感が強い場合には肝炎を、刺し込むような痛みなら十二指腸潰瘍を、発熱などを伴うのであれば、腎臓によるものかもしれません。

次に左側ですが、ここでもまず動かした際に痛みがあるのか、安静時でも痛みがあるのか確認します。

背中の左側は心臓に近い部位になりますので、安静時でも背中が痛いのであれば、心臓関係や背中の下部であれば膵臓に関するものが考えられます。

抑えつけられるように苦しいのであれば狭心症などの心臓疾患、背中の下部から腰にかけて激痛が生じるのであれば、膵炎など膵臓の異常が疑われます。

このように左右だけに現れる背中の痛みは、注意して観察することが大切です。

病気が隠れている可能性はありますか?症状を自分で確認できますか?

上記でもお伝えしている通り、背中の痛みは筋肉や神経の痛みだけではなく、何かしら病気が隠れていることもありますので、注意深く観察することが大事です。

病気であるのかどうか、症状を自分自身で確認するには、痛みが生じる部位をさまざまな角度から客観的に観察することが大切です。

冒頭からお伝えしている通り、筋肉の疲れ、神経の圧迫、血流の低下などが原因となっている場合には、ひねったり曲げたり、動かすことによって痛みを生じることが多くなっています。

そのため安静にしていると痛みを生じることはありません。安静が改善させるために大切な要素となるのです。

しかし病気から痛みが現れている場合には、動かした際にだけ現れるのではなく、安静時でも痛みを生じます。

痛み方も特有であり、倦怠感やちくちく刺し込むような痛み、抑えつけられるような痛み、引き裂かれるような激痛、少しずつ痛みが増してくる、などといった症状がみられます。

そのため、痛みを観察してみて、筋肉や骨が原因ではないような場合であれば、内科や循環器科などに受診することが必要です。

また体を動かす際に痛みが生じる場合においては、整形外科や神経内科などに受診すればいいでしょう。

背中のつるような痛みを改善させるために

  • 心身のストレスを軽減させる
  • 睡眠の質を向上させる
  • 市販の鎮痛剤を使用する
  • 病気の可能性がある時などは病院を受診する

背中のつるような痛みを軽減させたり、改善させたり、予防したりするために考えられることを4つのポイントにまとめてご紹介していきます。

背中の筋肉や神経に負担をかけてしまった場合には、まずは安静が必要になりますし、痛みが継続していたり、内臓疾患が疑われるのであれば病院の受診が必要となります。

適切に対処しながら、うまく改善を目指し、予防に努めるようにしましょう。

心身のストレスを軽減させる

心身のストレスを軽減させることは、背中のつるような症状や痛みだけではなく、あらゆる病気などの予防に通じるものになります。

ストレスは私たちの社会生活の中で必要なものではありますが、過度に積み重ねてしまうことで自律神経の働きを弱めてしまうことになります。

特に複雑な社会生活の中で、ストレスに感じる場面は多くあります。

常に緊張した生活を続けていると、ストレスを緩和させることができずに、全身の血流を低下させてしまうことになります。

それでは、背中がつることや痛みが生じることを、繰り返してしまう可能性があるのです。

自分自身でストレスを発散や解消できる時間を持つようにし、心身ともに健康を維持できるように努めましょう。

睡眠の質を向上させる

睡眠の質を向上させることは自律神経の働きを活発化させることに繋がり、全身の血流も良くなることから背中がつったり痛みが生じることから予防することができます。

睡眠の質を向上させると、睡眠時にしっかりと寝返りを打つことが分かっており、この動作によって体をうまくほぐすことができると言われています。

しかし睡眠の質が悪く、ぐっすりと眠れなくなってしまうと、寝返りを打たずに体の一部分に負担をかけてしまい、背中がつったり痛みを生じさせたりしてしまう可能性があるのです。

睡眠の質が悪くなってしまうと、なかなか眠れなくなったり、眠っても深く眠れなかったり、途中で目覚めて再度眠れなくなったりしてしまいます。

このような状態が続いてしまうと、自律神経の働きも悪くなり、リラックスの状態を迎えることが出来なくなってしまうのです。

またマットレスなどが体に合っていない場合、睡眠時の姿勢が悪くなってしまい、寝返りが打てずに体に負担をかけてしまうことになります。

必ず体にあったもので、ぐっすり眠れるように工夫してみましょう。

市販の鎮痛剤を使用する

背中がつってしまったり、痛みが生じてしまった場合には、市販の鎮痛剤を服用するという方も多いのではないでしょうか。

痛みが軽度の場合においては、1日から数日程度で治まるものですが、仕事や家事などに支障がある場合には、市販の鎮痛薬を服用することで、痛みが治まることもあります。

痛みが気になる場合には、積極的に利用するようにしましょう。

また痛みが生じており、軽い肉離れが疑われるような場合においては、湿布薬で炎症を抑えることも期待できます。

ただし市販薬で満足できる効果がなく、継続して服用し続けた場合、効果が現れないというだけではなく、胃もたれや腹痛を起こすことや、薬物乱用頭痛と呼ばれる頭痛を引き起こす可能性があります。

数日服用して効果が見られない場合には、必ず病院やクリニックに受診して、相談するようにしましょう。

病気の可能性がある時などは病院を受診する

上記でもご説明した通り、背中に痛みが生じる場合には、単なる筋肉の疲れなどではなく、病気が隠れていることがあります。

背中がつるような症状は、動かすことによって痛みが生じますが、内臓疾患などが疑われる場合には、安静にしていても痛みが生じます。

気になる症状がみられる場合や市販薬などで効果が見られない場合においては、必ず内科や循環器科などに受診するようにしましょう。

サプリメントはストレスを減らすことができますか?

サプリメントは薬ではなく食品ですので、あくまで足りない栄養を補助するために摂取するといいでしょう。

ただし「機能性表示食品」や「特定保健用食品(トクホ)」などといった、含まれている成分に一定の機能が認められたサプリメントも販売されています。

もちろん薬のように即効性は期待できませんが、栄養補助として摂り続けていれば、必要な栄養の補助とできますので、健康の維持に期待ができるものもあります。

ストレス緩和においても、日々のストレスを緩和したり、睡眠の質を改善したりすることが期待できるサプリメントが販売されています。

日々の食事バランスに注意しながら、適宜、栄養バランスの補助として摂取すればいいのではないでしょうか。

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