その症状、体の歪みが原因かも?チェック方法や対策、骨盤の歪みについて

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体の歪みとは
「体の歪み」が日々の体調や健康に大きな影響を与えるということをご存じでしょうか。
私たちの体は、多くの骨格によって形成されていて、その骨格を筋肉や腱などで支え、自分の意思によって自由に動かすことができます。
しかし姿勢が悪いまま過ごしていたり、足を組んで座る癖があったり、デスクワークでパソコンを使い続けているような場合であれば、少しずつ体が歪んでくる可能性があります。
例えば、スマートフォンをよく活用していて、猫背気味で過ごす時間が多い方であれば、首に負担をかけ続けていて、ストレートネックと呼ばれる状態になってしまいます。
また、座った際に必ず足を組むという方でしたら、骨盤の歪みを生じさせてしまい、腰痛を生じさせてしまうことがあります。
日々、パソコンを使ってデスクワークをしている方でしたら、同様にストレートネックになる可能性や、骨盤を歪めてしまう可能性があります。
体に歪みを生じさせたまま放置していると、筋肉や神経などに対して負担をかけ続けていることになります。
負担がかかっている筋肉は、常に緊張状態にあるわけですから、血流が悪くなり、凝り固まってしまうことになり、痛みやこり、痺れなどの原因となってしまいます。
さらに骨と骨の間にある軟骨に負担をかけることとなり、すり減らしたり潰してしまったりすることによって、神経を圧迫してしまうこともあるのです。
つまり、たかが体の歪み、悪い姿勢だと安易に考えていると、大きな痛みや症状、病気を引き起こす原因となってしまうのです。
もし現在、痛みやこり、腕の痺れなどがあるようでしたら、それは体の歪みが原因なのかもしれません。
体の歪み~3つのチェック方法
- 壁に踵をつけて立ったときに、お尻・肩甲骨・頭は自然に壁につきますか?
- 鏡の前にまっすぐ立ち、左右の肩の高さをチェックします。肩の高さは左右揃っていますか?
- 目を閉じた状態でその場で足踏みします。50回足踏みすると最初の位置からどのように移動しましたか?
まずはこの3つのチェック方法を行ってみて、自分の体の歪みを実際に体感してみましょう。
どのような状態なのか、順番にお伝えしていきましょう。
壁に踵をつけて立ったときに、お尻・肩甲骨・頭は自然に壁につきますか?
このチェック方法においては、背骨の歪みをチェックすることができます。
壁に踵をつけて立ったときに、お尻・肩甲骨・頭が自然に壁につかないようであれば、背骨に歪みが生じている可能性があります。
背骨に歪みが生じると、肩こりや腰痛、目の疲れが生じやすくなり、場合によってはイライラしたり、胃腸に不快感を感じるようなことが多くなることもあります。
鏡の前にまっすぐ立ち、左右の肩の高さをチェックします。肩の高さは左右揃っていますか?
このチェック方法においては、背骨の歪みのほかにも肩甲骨の歪みをチェックすることもできます。
自然にしてみて、左右の肩に高さの違いがあるようでしたら、歪みが生じている可能性があります。
肩甲骨に歪みが生じると、首や肩、背中など広範囲に影響を与えることがあり、慢性的な肩こりや背中の痛みなどを引き起こす原因となることがあります。
目を閉じた状態でその場で足踏みします。50回足踏みすると最初の位置からどのように移動しましたか?
このチェック方法においては、骨盤の歪みや背骨の歪みをチェックすることができます。
元いた場所から右の方向に移動している場合には骨盤が右側に、左の方向に移動している場合には骨盤が左側に歪んでいる可能性があります。
また前に移動している場合には、猫背気味になっているのかもしれません。
骨盤が歪んでしまうと、肩こりや腰痛などを引き起こす原因となり、また冷え性や便秘などの原因となってしまうこともあります。
体の歪み対策として有効な筋トレ方法

冒頭からご紹介している通り、体が歪んでしまうことで、知らない間に体の負担をかけてしまい、痛みやこり、痺れをはじめとして、心身にさまざまな症状が現れることがあります。
人間の骨はいくつも積み重なって形成されており、全身で約206個程度の骨があると言われています。
例えば背骨の場合であれば、椎骨と呼ばれる骨が首から臀部にまで積み重なって形成されており、それを周辺筋肉や腱、靭帯などで支えています。
しかし猫背気味で過ごしていると、支えている筋肉などに負担をかけ続けていくことになり、筋肉を常に緊張状態とさせてしまい、硬く凝り固まってしまうのです。
体を歪ませないようにするためには、もちろん姿勢は大事なのですが、支えている筋肉を強化することによって予防することができます。
ここでは簡単にできる、背骨と骨盤周辺の筋トレ方法をお伝えしていきましょう。
簡単にできる背骨周辺の筋トレ方法
- まっすぐ座った状態で肩甲骨を伸ばすことを意識して両手を前に伸ばし10秒保持します。
- つぎに肩甲骨を縮めることを意識しながら、肘の高さを下げずに後ろにまっすぐ引いて10秒保持します。
- 肘を肩の高さに保持したまま手のひらを正面に向けて上に挙げて10秒保持します。
30秒から1分程度でできますからとても簡単です。一日に3セットほど取り組むようにしてみましょう。
体の歪み対策として、背骨周辺の筋肉である「背筋」に取り組むことはとても重要です。
お腹が出てきたからといって腹筋に取り組む方は多いですが、背筋の筋トレをしているという方は少ないのではないでしょうか。
もちろん腹筋は体を前に縮めるために必要な筋肉であり、筋トレすることはとても大切ですが、背筋とのバランスを取ることが必要です。
背筋は体を前に縮める際に、背中側の脊柱起立筋と呼ばれる部分を伸ばしている「伸筋」と呼ばれるものです。
このバランスがうまく取れていることによって、背骨の歪み対策となるのです。
簡単にできる骨盤周辺の筋トレ方法
- 両足を揃えて立って、両腕を上に挙げて手のひらを合わせます。
- そのまま肘や膝は曲げずに上半身をゆっくりと右に倒し10秒保持します。
- ゆっくりと元の状態に戻し、同じように左も行います。腰はそのままの状態で動かさないようにすることがポイントです。
これを左右5回程度を1セットで、一日3セットほど取り組むようにしてみましょう。
骨盤は左右対称の腸骨・恥骨・坐骨によって形成されており、座っているときに姿勢が悪い場合にはダイレクトに影響を受けやすい部位です。
そのため骨盤の歪みを生じさせている方は少なくありません。
歪みを生じさせてしまうことによって、周辺筋肉である骨盤底筋や回旋筋に影響を与えてしまうこととなり、うまく骨盤を支えられなくなってしまうのです。
そのため上記でご紹介した骨盤を支えている筋肉のトレーニングによって、歪みを生じさせないようにしておくことが大切です。
体の緊張をリセットする3つのストレッチ方法
正しい姿勢を意識していても、デスクワークをしているような場合、同じ姿勢を保持し続けているだけでも周辺筋肉に負担をかけていることや、血流を低下させてしまうことがあります。
そのため、1時間デスクワークに取り組んだら少し休憩を挟み、簡単に取り組めるストレッチ方法に取り組んでみることがいいでしょう。
筋肉の負担を軽減させることができ、血流を改善させることができますので、体の歪みを生じさせる対策にもなります。
ここでは職場などでもできる3つのストレッチ方法についてご紹介いたします。
どれも簡単にできるものばかりですので、1セットにして一日3セットほど行うようにしましょう。
背中のストレッチ法
- 座った状態で、両手を組んでまっすぐ上に挙げます。肩の力は抜いておくのがポイントです。
- 頭の後ろ側で右の肘を曲げて、右肘を左手で支えながら右の二の腕をゆっくりと伸ばしていき10秒ほど保持します。
- ゆっくりと元の状態に戻し、同じように左も行います。姿勢は猫背にならないようにすることがポイントです。
上半身のストレッチ法
- 足を肩幅ほど開いて立ち、上半身をゆっくりと前に倒していきます。肩甲骨や腰をゆっくりと伸ばすようなイメージで行うと効果的です。
- その姿勢で10秒ほど保持したら、次に体を元の状態に戻し、腰に手を当てて状態を後ろに反らしていきます。
- その姿勢で10ほど保持したら、次に体を元の状態に戻します。
骨盤のストレッチ
- 足を肩幅ほど開いて立ち、腰に手を当てた状態で、腰を中心にして体をゆっくりと右側に大きく回していきます。
- 顔は前を向いた状態で行うのがポイントで、上体は起こしたまま行います。またかかとやつま先が上がらないように意識しておきましょう。
- 同じように左側でも行います。
「骨盤の歪み」とは何ですか?

骨盤は男性と女性では形状が違いますので、女性の方が歪みやすいと考えられています。
歪みが生じることによって、腰痛や肩こりなどを生じさせたり、冷え性や便秘、むくみなどの症状に悩まされることもあります。
そのため骨盤を歪ませることがないように、意識しておくことが大切になります。
骨盤の歪みの対処方法
骨盤は私たちの体の中心に位置づけられているもので、上半身と下半身を繋ぐ重要な役割を持っています。
そのため骨盤が歪んでしまうと腰だけではなく、上半身や下半身にまで影響を及ぼすことがあるのです。
そもそもなぜ骨盤が歪んでしまうかというと、一番の原因は姿勢不良にあると考えられています。
主婦の方であれば調理や洗濯、掃除など立ち仕事が多くなりますが、その際に腰を曲げた状態で家事をしていたり、背中が反り気味になっていることがあります。
またデスクワーク中心の方であっても、猫背のままパソコン作業をしているようなことや、首を前に傾けたまま長時間集中しているようなシーンがあるのではないでしょうか。
まずはそのような姿勢を意識することが大事で、正しい姿勢をキープすることが骨盤の歪みに対してとても重要な対処法となるのです。
足を組む習慣に注意してください!体の緊張の原因と主な症状は何ですか?
座った際には必ず足を組むという方も多いのではないでしょうか。
足を組んだほうが、何となく姿勢がラクなように感じるかもしれませんが、実は体に大きな負担をかけていることが知られています。
なぜ足を組んでしまうかというと、体幹の筋肉を使わなくても姿勢を保持できるためで、姿勢保持に必要な筋肉を弱めてしまうことが指摘されています。
また骨盤自体も歪ませた状態で保持していることが分かります。
骨盤自体の動きの特徴から、足を組んだ状態のままいると、猫背になりやすくなってしまいます。
そのため背中、腰周辺の筋肉を緊張させてしまい、腰痛や背部痛、肩こり、冷えなどを生じさせる原因となってしまうのです。
足を組むのが癖になっている方で、何かしら気になる症状があるようであれば、まずは足を組む癖をなくすことから取り組んでみるようにしましょう。
まず「骨盤の歪み」をセルフチェックしましょう!
「私の肩こりは、ひょっとして骨盤の歪みが原因かも…」
そのように気になる症状があるのであれば、まずはセルフチェックに取り組んでみて、状態を確認するようにしましょう。
もしも骨盤の歪みが疑われるような場合で、肩こりや腰痛など気になる症状がひどい場合であれば、専門の医療機関に相談してみるようにしましょう。
①片足立ちでチェック
目を閉じた状態で、左右それぞれの足で片足立ちを行い、10秒程度保持するようにします。
どちらもうまく片足立ちができたでしょうか。
左右どちらかがうまくいかないという場合であれば、骨盤の歪みが疑われます。
②膝の動きでチェック
仰向きになって、軽く膝を立てます。膝は軽く付けておくようにしておきます。
そのまま両膝を離さないようにして、右側にゆっくりと倒していきます。
ゆっくりと元通りに戻し、次は左側にゆっくりと倒していきます。
左右どちらもうまく膝を倒すことができたでしょうか。
もし膝がうまく倒れない方向があったり、倒した際に痛みがあるような場合であれば、骨盤に歪みがあることが疑われます。
③つま先の動きでチェック
仰向きになって、膝を伸ばしたままにし、つま先は肩幅くらいに広げておくようにします。
力を抜いた状態で、腰から下を左右、ぶらぶらと10秒程度、揺らしていきます。
動きをとめて力を抜いた状態にしておき、そのままつま先の角度をチェックします。
つま先の角度が、体を中心に対称に開いており、80~90度程度を保持できているようでしたら問題ありません。
もし開きすぎていたり、左右が非対称になっているような場合であれば、骨盤の歪みが疑われます。
④普段履いている靴の靴底でチェック
普段履いている靴の靴底を見てみましょう。
靴底の減り方が、左右対称になっているでしょうか。
また靴底の減り方が、靴底に均等になっているでしょうか。
左右が非対称であったり、かかとだけが減っていたり、靴底の内側だけが減っているような場合であれば、骨盤の歪みが疑われます。